当施設のあるやんばるの森は、湿潤温暖な亜熱帯海洋性気候により、
南方系と北方系の入り混じる独特の植物相で構成されています。
そこに棲息する動物たちの中には、古い時代に中国大陸から渡り、
それぞれの島で地理的隔離によって、独自の進化を遂げたものと、
近隣地区では絶滅し、この地域にだけ生き残った固有の動物たちがいます。
ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネ等は世界中で、
やんばるにだけ生息する固有の動物で、
やんばるの森では今なお、その姿を観察することが出来ます。
当施設は、施設を訪れる人たちと、
やんばるの自然の橋渡しをしたいと考えています。
やんばるの自然を正しく理解し、保全するためのジンブン(知恵)を
様々な人たちで共有し、広めるための拠点施設としての役割を担っていきます。